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今年2015年3月で、創刊25周年を迎える都市情報誌「Tokyo Walker」(東京ウォーカー)。

発行・発売は株式会社角川書店(現・KADOKAWA)となっているが、実質的には、1982年にテレビ情報誌「ザテレビジョン」の編集を担当していた角川書店の子会社「株式会社ザテレビジョン」(角川歴彦社長。その後角川書店に吸収され消滅)の雑誌である。
1991年4月の都庁の新宿移転を意識し、新宿三丁目に編集部を構えた。

1990年3月13日(火曜日)、「tokyo walker ZipanG」(週刊トウキョー・ウォーカー・ジパング)という誌名で創刊。
誌名について、Wikipediaにはなぜか「〜じぱんぐ」と記述されているが、「ジパング」が正しい。
創刊当時について書かれた書物に、アメリカの雑誌「The New Yorker」を目指して「Tokyo Walker」と命名し創刊した、という記述も見られるが、あと付けである。

当初は「ジパング」という誌名で創刊する予定だった。
創刊前に作成し、関係者に配布したパイロット版の誌名は「ZipanG(ジパング)」。
テレビ情報誌「ザテレビジョン」の成功を受け、全国で各地区版が出せるように「ジパング」と決めたが、他社が既に商標登録していたので使用できず、創刊直前に「週刊トウキョー・ウォーカー・ジパング」と改めた。

左開き横組み、という、パソコン雑誌以外ではあまりなかった形態で挑んだが失敗。
創刊半年後の1990年10月、誌名を「東京ウォーカー」に改めると同時に、右開き縦組みに。
リニューアルは大成功、関西など各地に進出した。

「ジパング」時代は、「ぴあ」がチケットぴあ、セゾン系の都市情報誌「エニイ」がチケットセゾン中心だったので、当時存在していた「丸井チケットガイド」の情報を優先的に掲載していた。
その後「丸井チケットガイド」は「ぴあ」と提携して「丸井チケットぴあ」になり、その後チケットぴあに統合された。


「東京ウォーカー」の発行部数のピークは1998年。Windows98が発売され、インターネットの普及とともに部数は減少したが、ライバル誌「ぴあ」「東京1週間」が消えた今、新たな形の情報誌を模索中、という状況である。

*****

関東・関西を中心に「都市情報誌」年表をまとめてみました。
広範囲のイベント情報や、チケット発売情報中心の雑誌を「都市情報誌」と定義。
グルメ中心(例:「おとなの週末」「東京カレンダー」)、街歩き(例:「散歩の達人」)、旅情報(例:各地の「じゃらん」)などの雑誌は、基本的に対象外です。
表紙画像の雑誌は、すべて当ブログ管理人が保有しているものです。

都市情報誌年表・第7版
作成:(C)てれびまにあ。
参考:国立国会図書館及び各社ウェブサイト
第1版:2006年2月26日
第2版:2006年6月11日
第3版:2008年10月15日
第4版:2009年9月6日
第5版:2010年6月13日
第6版:2011年4月24日


1969年
<5月>
【関東】「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊
※「日本初のタウン誌」と呼ばれている「新宿プレイマップ」。
版元の「新都心新宿PR委員会」は、当時新宿区に局舎があったラジオ局・文化放送が設立した組織。
<11月>
【関東】「月刊プレイガイド東京」(近代日報社)創刊

1970年
<3月>
【関西】「月刊プレイガイド」(芸術月報社)創刊
※「月刊プレイガイド東京」とは無関係。翌年創刊の「プレイガイドジャーナル」の源流。
「日本初の情報誌」と言われているのは、東京ではなく関西の「月刊プレイガイド」である。
<7月>
【関東】「月刊プレイガイド東京」休刊
<12月>
【関西】「月刊プレイガイド」休刊

1971年
<7月>
【関西】「プレイガイドジャーナル」(プレイガイドジャーナル社・学生援護会関西本社)創刊
※「月刊プレイガイド」(関西)のスタッフが中心になり創刊。
<9月>
【関東】「シティロード」(エコー企画)創刊

1972年
<*月>
【東海】「プレイガイドジャーナル名古屋」(→名古屋プレイガイドジャーナル→ナプガジャ。発行:プレイガイドジャーナル<名古屋市>)創刊
※関西の「プレイガイドジャーナル」とは直接の繋がりはない。
<3月>
【関東】「新宿プレイマップ」、マドラ出版に版元を変更するが5月発売の6月号をもって休刊
<6月>
【関東】 「ぴあ」(ぴあ、月刊誌)創刊
(復刻版より)
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1975年
<4月>
【東海】「名古屋プレイガイドジャーナル」、「ナゴヤプレイガイドジャーナル」に改題

1976年
<3月>
【東海】月刊アワーシティ(アワーシティ・コーポレーション)創刊
<9月>
【福岡】「ふくおか(→シティ情報ふくおか)」(プランニング秀巧社)創刊

1977年
<3月>
【関西】「L magazine(エルマガジン)」(京阪神エルマガジン社)創刊
<4月>
【関東】「月刊東京タウン情報」(明文社、LIC編集部)創刊
※1977年1月に「創刊0号」を発刊。
<6月>
【関東】「Angle」(月刊アングル。主婦と生活社)創刊
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<12月>
【関東】「月刊東京タウン情報」、商標の関係で「月刊東京情報」に改題
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1979年
<6月>
【関東】「月刊ジャスト・ナウ」(ジャスト出版)創刊
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※休刊日不明。「ジャスト出版」は1985年頃まで存在していた模様
<8月>
【関東】「ぴあ」、隔週刊に変更

1980年
<1月>
【関東】「月刊東京情報」、発行元を「スミダ紙工株式会社 うるばん事業部」に変更し、誌名を「月刊東京情報うるばん」に改題
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<7月>
【関東】「月刊東京情報うるばん」休刊
※「スミダ紙工株式会社」は、1992年に社名を「グラパックジャパン株式会社」に変更。

1982年
<9月>
【関東】「Calendar」(ぴあ)創刊

1983年
<6月>
【関東】「Calendar」休刊
【関西】「都市遊泳読本 Q」(朝日放送、プラスキュー。「ぴあ関西版」の前身)創刊
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※「Q」(キュー)
それまで「プガジャ」と「Lマガ」の2大情報誌が拮抗していた関西の情報誌に、朝日放送が参入した「Q」。
編集プロダクション「プラスキュー」との共同事業。

朝日放送が相当力を入れていた雑誌で、チケット情報などは当初からぴあが協力。
朝日放送ラジオでは、連動番組「ABCナイトQ」(OBCラジオ大阪を退職したアナウンサー・鏡宏一らが出演)もスタート。
ハガキが読まれると、「Q」ロゴ入りトレーナーが貰えた。
当時大阪在住だった、当ブログ管理人のハガキも何度か採用され、グレー色のトレーナーを貰いました。

先行2誌に追いつけなかった「Q」だが、読者投稿欄に、清掃従事者を蔑視する内容の投稿を掲載したことで、関係者から糾弾される。
「Q」の事業は「ぴあ」が継承し、誌名は「ぴあ関西版・Q」に変更。
1986年4月からは、「Q」が取れ「ぴあ関西版」になった。

1984年
<3月>
【関東】「シティロード」、「City road」に改題
<4月> 
【東海】「プレイガイドジャーナル名古屋」、「名古屋プレイガイドジャーナル」に改題
<12月> 
【関西】「Savvy」(サヴィ。京阪神エルマガジン社。「神戸からの手紙」(神戸新聞出版センター、1975年創刊)を改題し発刊

1985年
<6月> 
【関西】「Q」、ぴあに移管し「ぴあ関西版」として創刊
<7月> 
【関東】「Angle」休刊


1986年
<3月> 
【関西】「プレイガイドジャーナル」、「ぷがじゃ」に改題


1987年
<6月> 
【関東】「オズマガジン」(千曲出版)創刊

1988年
<5月> 
【関東】「Hanako」(マガジンハウス)創刊、週刊
<9月> 
【東海】「ぴあ中部版」(ぴあ)創刊 
※創刊号の表紙イラストキャラクターは星野仙一。
【関西】「ぷがじゃ」休刊

1989年
<4月> 
【関東】「Caz」(キャズ。扶桑社)創刊
<10月> 
【関東】「オズマガジン」発行の千曲出版、スターツ出版に社名変更
<11月> 
【関東】「Any」(エニイ。S.S.コミュニケーションズ)創刊
<12月> 
【関西】「Meets regional」(ミーツ・リージョナル。京阪神エルマガジン社)創刊

1990年
<1月>
【東海】「ナゴヤプレイガイドジャーナル」、「ナプガジャ」(隔週刊)に改題
<3月>
【関東】「週刊トウキョー・ウォーカー・ジパング」(角川書店)創刊
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<8月> 
【東海】「ナプガジャ」休刊
<10月> 
【関東】「週刊トウキョー・ウォーカー・ジパング」、「週刊東京ウォーカー」に改題
【関西】「Hanako.West」(マガジンハウス)創刊(3、4月に「Hanako臨時増刊」で2号発行)
<11月> 
【関東】「ぴあ」、「Weeklyぴあ」に改題し週刊化
※「ぴあ」
当ブログ管理人は1986年3月に大阪から上京、「ぴあ」は当時の必読誌の一つだった。
1986年当時は、隔週金曜日発売で、表紙は「隔金(かっきん)ぴあ」という表記だった。
その後、発売日は木曜日に繰り上がり、1991年、角川書店(当時)が創刊した「週刊東京ウォーカー」(当時)に合わせて火曜日発売、そして月曜日に変更。再び木曜日発売の隔週刊に戻った。


1991年
<5月> 
【関東】「サンタクロース」(発行:文藝春秋情報出版、発売:文藝春秋)創刊
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※文藝春秋情報出版は、「サンタクロース」創刊にあたり、文藝春秋が新たに設立した会社。
都市情報誌だが、全国誌ということもあり地域情報やチケット発売情報は少なく、アメリカのエンタメ情報、CD・ビデオの発売情報、テレビ・ラジオの番組解説などが中心。
TOKYO FM「遊ぶ!サンタクロース編集部」(キャスター・山内トモコ)と連動し、読者・リスナーの意見を募る企画もあった。
<8月> 
【関東】「Any」休刊
<11月>
【関東】 「apo」(アポ、S.S.コミュニケーションズ)創刊

1992年
<8月> 
【関東】「City road」休刊、11月、版元を「西アド」に変更し復刊
※「西アド」は、福岡県久留米市などでタウン誌を発行していた広告会社。
<10月> 
【関東】「サンタクロース」休刊 
※休刊号の挨拶は「サンタクロースはフィンランドに帰ります」だった。

1993年
<3月>
【関東】「シュシュ」(角川書店)創刊
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1994年
<2月> 
【関東】「City road」休刊
<6月> 
【関西】「関西ウォーカー」(角川書店)創刊
【関西】「はーびぼー」(ぴあ)創刊 
※関西エリアの女性誌。毎号、篠山紀信撮影の「宮沢りえ表紙」が売りだった。
<7月>
【関東】「apo」休刊
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※「apo」
女性誌「エニイ」が失敗し、「チケットセゾン」情報がメインの「apo」になったが部数は伸びず休刊。「チケットセゾン」は1999年に消滅、現在の「イープラス」に。
「チケットセゾン」を運営していた「エス・エス・コミュニケーションズ」は、2001年に角川グループに譲渡され、2011年、「東京ウォーカー」などを発行する「角川マーケティング」(現・KADOKAWA)に吸収された。

1995年
<2月>
【関西】「はーびぼー」休刊
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<4月> 
【関東】「マンスリーウォーカー」(角川書店)創刊
<9月>
【関東】「ポタ」(→「ポタTOKYO」)(小学館)創刊
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【東海】「月刊アワーシティ」休刊


1996年
<7月> 
【東海】「東海ウォーカー」(角川書店)創刊
(↓東海ウォーカー2002年1月22日号)
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<10月> 
【関東】「マンスリーウォーカー」廃刊
<11月>
【関東】「メンズウォーカー」(角川書店、隔週刊)創刊
※「マンスリーウォーカー」の隔週刊誌化。


1997年
<6月>
【福岡】「九州ウォーカー」(角川書店)創刊
<10月>
【関東】「Can Do!ぴあTokyo」創刊
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<11月>
【関東】「TOKYO1週間」(講談社)創刊
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1998年
<3月>
【関東】「横浜ウォーカー」(角川書店)創刊
<5月>
【関西】「関西ウォーカーシュシュ」(角川書店)創刊、2002年一時休刊し「月刊シュシュ関西」に継続

1999年
<3月>
【関西】「KANSAI1週間」(講談社)創刊
<6月>
【関東】「千葉ウォーカー」(角川書店)創刊
<12月>
【関東】「ポタTOKYO」休刊

2000年
<6月>
【関西】「神戸ウォーカー」(角川書店)創刊
【北海道】「北海道ウォーカー」(角川書店北海道)創刊
(↓2006年2月14日号)
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<9月>
【関東】「メンズウォーカー」(角川書店)休刊
※「メンズウォーカー」
1999年、週刊文春編集長などを務めた花田紀凱を編集長に迎え、都市情報誌ではなくコラム中心の男性誌にリニューアル。花田は当時の角川書店雑誌局・部長に就任した。
「マルコポーロ廃刊騒動」で左遷されていた花田を、角川にスカウトしたのは、当時の角川書店社長・角川歴彦。
当初はアメリカの有名雑誌「People」日本版を発行し、花田を編集長に据える予定だった。
「People」日本版の発刊が無くなり、不振だった「メンズウォーカー」(MW)をリニューアルすることに変更。
「MW」の連載陣は、西原理恵子、みうらじゅんなど、文春時代からの執筆者が中心。
倉田真由美のマンガ「だめんず・うぉ〜か〜」(2000年)は、花田時代の「メンズウォーカー」のモジリである。
編集費を毎号かなり掛けた割に部数は伸びず、2000年9月休刊。同年12月、花田は角川書店を退職した。

2001年
<3月> 
【関東】「TOKYO1週間」隔週刊に変更
(↓2002年8月20日号)
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<6月> 
【関東】「東京ブロス」(東京ニュース通信社)創刊

2002年
<4月> 
【関西】「月刊シュシュ関西」(角川書店)創刊
<8月> 
【関東】「Can Do!ぴあTokyo」廃刊

2004年
<4月> 
【関東】「週刊東京ウォーカー」、隔週刊になり「東京ウォーカー」に改題
<11月> 
【関東】「東京ブロス」休刊

2005年
<6月> 
【福岡】「シティ情報ふくおか」休刊
<11月>
【福岡】「シティ情報ふくおか」、「Fukuoka CLASS(シティ情報ふくおか)」(株式会社シティ情報ふくおか)として復刊

2006年
<1月> 
【関東】「Hanako」隔週刊に変更
<4月> 
【関東】【関西】【東海】【福岡】【北海道】「ウォーカー」各誌、角川書店及び角川書店北海道から、角川クロスメディアに版元変更
<8月> 
【関東】「Caz」休刊

2007年
<2月> 
【関西】「月刊シュシュ関西」休刊
<3月> 
【関西】「神戸ウォーカー」月刊に変更し「月刊神戸ウォーカー」に改題

2008年
<4月> 
【関西】「月刊神戸ウォーカー」休刊
<11月> 
【関東】「Weeklyぴあ」、隔週刊に変更し「ススめる!ぴあ」(ぴあ首都圏版)に改題
<12月> 
【関西】「KANSAI1週間」、編集発行元をサンケイリビング新聞社に変更、販売は講談社
【関西】「エルマガジン」休刊
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2009年
<3月> 
※角川クロスメディア、角川ザテレビジョンと合併し「角川マーケティング」に社名変更
【関東】 「千葉ウォーカー」休刊
<6月> 
【福岡】「九州ウォーカー」、「福岡ウォーカー」に改題し隔週刊から月刊に変更
【北海道】 「北海道ウォーカー」隔週刊から月刊に変更
<10月> 
【関東】「シュシュ」休刊
※2013年から発行されている女性向けムック「シュシュアリス」(KADOKAWA)とは、直接の関係は無し
<12月> 
【関西】「Hanako WEST」休刊

2010年
<6月>
【東海】「ぴあ中部版」休刊、フリーペーパー「ぴあ×Starcat」に継続
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【関東】【関西】「「TOKYO★1週間」「KANSAI1週間」休刊
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※「TOKYO★1週間」「KANSAI1週間」
「TOKYO★1週間」=「T★1」は、当初は週刊誌として創刊。2001年3月から隔週誌に変更。「KANSAI1週間」=「カンイチ」は当初から隔週刊だった。
「T★1」創刊号は全288ページのボリュームで、定価は、講談社お得意の創刊号記念価格180円。次号からは280円。
創刊号のラインナップは「激安」「銀座クリスマス」「TDL攻略法」「違法駐車の裏技」に加え、テレビ情報誌を意識したテレビ番組特集など。
「T★1」最終号(全178ページ、480円)では、1997年から現在までの誌面の歴史を年表で紹介。「カンイチ」(全172ページ、480円)では、過去の表紙を全掲載。
<10月>
【関西】「ぴあ関西版」休刊 
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2011年
<7月>
※角川マーケティング、角川マガジンズに社名変更
【関東】「ススめる!ぴあ」(ぴあ首都圏版)休刊
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2012年
<3月>
【関東】「横浜ウォーカー」隔週刊から月刊に変更
【東海】「東海ウォーカー」隔週刊から月刊に変更
【北海道】「北海道ウォーカー」月刊から季刊に変更

2013年
<10月>
※角川マガジンズ、「株式会社KADOKAWA」に吸収合併

2015年
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