週刊文春2014-09-11

”従軍慰安婦問題”を巡る一連の記事が、すべて虚報だったことを認めた朝日新聞。
朝日が明確な謝罪をしないことから、日頃「反朝日」で部数を稼いでいる週刊文春、週刊新潮が、朝日は「謝罪せよ」「休刊せよ」と大キャンペーン中。
文春、新潮の朝日を批判する広告が、朝日紙面で墨塗りにされたり、掲載拒否にされたことを憤る両誌。

文春のメルマガより転載

先週木曜日の朝日新聞を見て、「あれ?」と思った方も多かったかもしれま
せん。
 毎週必ず掲載されている本誌広告が消えていたのです。朝日新聞側はその理
由を本誌の見出しが「論評の範囲を著しく逸脱し、本社の名誉と信用を著しく
毀損する」としています。先週号の本誌記事のメインタイトルは『朝日新聞
売国のDNA』。ところが、どこが問題なのか、本誌編集部に対しては、何の
具体的説明もありません。朝日新聞のやっていることは、まさに言論機関とし
ての自殺行為です。ジャーナリスト池上彰さんの連載中止事件(今週号で報じ
ています)も、露骨な「言論統制」に他なりません。朝日新聞は「特定秘密保
護法案」批判の急先鋒だっただけに、ブラックジョークもいいところです。
 かつて言論界の雄だった朝日新聞の社内で、一体何が起こっているのか──。
 今週号の追及キャンペーン第3弾『朝日新聞の断末魔』は、そうした問題意
識からスタートしました。朝日の現状を読み解くカギは「大本営発表」です。
 朝日新聞が本誌広告掲載を拒否した8月28日、木村社長は全社員にメール
を送りました。タイトルは「揺るがぬ決意で」。本誌はその全文を入手しまし
た。
<長年にわたる朝日新聞ファンの読者や企業、官僚、メディア各社のトップ、
ASA幹部の皆さんなど多くの方から「今回の記事は朝日新聞への信頼をさら
に高めた」「理不尽な圧力に負けるな。とことん応援します」といった激励を
いただいています。>
 このメールを読んだ、ある朝日新聞の幹部社員は本誌にこう語っています。
「この期に及んでも謝罪することなく、世間と真逆の反応しか耳に入っていな
いのですから、末期症状です。検証報道の実情をまったく知らされていない現
場の記者の苦労も聞こえていないから、こうした「大本営発表」のようなメー
ルを送ることができるのでしょう。>
 自らにとって都合の悪い情報には、目を閉じ、耳を塞ぎ、「我こそは正義だ」
とばかりに虚勢を張る姿勢は、確かに旧日本軍と二重写しになります。そこで
本誌がつけた特集記事のサブタイトルは、『木村伊量社長大本営発表メール公
開』です。

 今週号は他にも、『朝日vs.文春 本誌が報じたスキャンダル100連発!』
など、全16ページにわたり、朝日新聞の「DNA」に迫っています。
 果たして、今週号の広告も朝日新聞は掲載拒否するのでしょうか。


                      「週刊文春」編集長 新谷学


朝日の従軍慰安婦報道については、太平洋戦争中、日本が統治していた朝鮮半島で警察官だった私の祖父(故人)が、実際朝鮮で日本軍の実態を見ており、朝日の報道はすべてウソだ、と断言していた。朝日は全く擁護できない。

しかし、朝日に広告掲載拒否されたことが「言論機関としての自殺行為」や「言論統制」だ、と主張することには違和感を覚える。

週刊文春に、文春を批判する書籍(幸福の科学など)の広告を掲載するだろうか。普通しないでしょう。

文春といえば、過去に、JR東日本への批判記事がきっかけで、中吊り広告拒否、キヨスクでの販売拒否、されたことを思い出すが、いまだに「新聞広告」や「交通広告」に頼っていることが問題。

昔、週刊新潮は「週刊新潮は本日発売でーす」のテレビCMをよく流していたが、文春も新聞広告から撤退してテレビCMをやればいい。今はテレビの広告料金も下がっているので、昔より出広し易いだろう。

”自らにとって都合の悪い情報には、目を閉じ、耳を塞ぎ、「我こそは正義だ」とばかりに虚勢を張る姿勢は、確かに旧日本軍と二重写しになります。”・・・文春はどうなのよ。ブラックジョークもいいところです。

過去に文春がしでかした「謝罪しない謝罪広告」を再掲します。


2010年04月25日18:31
★週刊文春も「全く謝罪する気がない謝罪広告」を載せていた

★全く謝罪する気がない週刊新潮の「謝罪広告」
http://tvmania.livedoor.biz/archives/51829440.html
関連で、今から6年前の2004年、週刊文春が似たようなことをやっていたので、当時書いた記事を再録します。



2004年8月25日
★週刊文春「謝罪広告掲載号」なのに、反省の色ナシ

明日発売、週刊文春の目次ページに、誌面の4分の1を占める謝罪文を掲載。先日の最高裁判決に沿ったもの。

*****

故賀川光夫別府大学名誉教授に対する謝罪文

週刊文春2001年1月25日号、同年2月1日号、同年3月15日号において昭和30年代に大分県聖獄洞穴遺跡から採取された石器が捏造であり、同遺跡の発掘調査の責任者であった賀川光夫別府大学名誉教授があたかもその捏造に関与した疑いがあると受け取られる一連の記事を掲載しましたが、これらの記事のうち、石器が捏造であること及び同教授がこの捏造に関与したことは事実ではありませんでした。

この記事により、故賀川光夫別府大学名誉教授の名誉を傷つけ、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

株式会社文藝春秋 代表者代表取締役 上野徹 週刊文春前編集長 木俣正剛 取材記者 河崎貴一

賀川トシコ様 賀川洋様 賀川真様

*****


「この記事により」賀川教授は自殺しているのである。「ご迷惑をおかけした」では軽すぎないだろうか。

157ページからは「最高裁『謝罪広告掲載命令』先進国では日本だけ」という3ページに渡る反論記事。「小誌は、改めるべきは改め、謝罪すべきときは謝罪する」と述べ、最高裁による「謝罪広告」掲載命令が、先進国では認められていない「非国際的」な命令である、と主張する。

今回の謝罪文については、文面、活字の大きさと種類、掲載場所についても裁判所が決定。小誌の編集権を全く無視している、と憤る。韓国でも、日本のように裁判所による謝罪広告の掲載強制が採用されていたが、1991年、韓国の「憲法裁判所」は違憲であると判断。日本も韓国に倣うべきだ、と文春は主張する。

要するに、謝罪広告を出すのはあくまで自発的、裁判所に言われる筋合いはない、今回の教授の自殺に関しても、捏造記事が原因とは言い掛かりだ、ということか。

文春の主張も分かりますが、何も謝罪広告掲載号で主張しなくても。反論があるなら、この記事を書いた記者河崎貴一と、当時の編集長木俣正剛が、なぜこのような記事を掲載したか釈明すべきではないだろうか。冒頭の謝罪文はあくまでも裁判所の作文、謝罪なんかしていませんよ、という意味に取れる。賀川教授の遺族は抗議すべきだ。

この話題は、他の出版社系週刊誌はまず取り上げないだろうから、朝日新聞あたりで検証してもらいたいものです。


2004年9月6日
★往生際の悪い「週刊文春」に、遺族も諦めの心境


ヨミウリウィークリー「遺族怒らせた『謝罪広告』見苦しいよ『週刊文春』」。

「みっともないことをするものだとあきれましたよ。文春側に抗議する気にもなりません」

週刊文春の「捏造記事」に「死をもって抗議」して自殺した賀川光夫・元別府大学名誉教授夫人のトシコさん。怒りを通り越して諦めの心境、が窺える。

最高裁で「謝罪広告命令」が出たにもかかわらず、謝罪広告掲載号で反発記事も載せた週刊文春。評論家・塩田丸男は「腹の中で謝る気などはないのでしょうが、敗訴が確定しているのに往生際が悪い見本のようなもの」と。

今回の文春は、報道被害を引き起こした事実を、権力批判にすり替えている。「報道被害救済弁護士ネットワーク」代表の坂井眞弁護士は、「記事が真実でないとされたことに触れず、筋違いの国家権力批判に問題をすり替えて謝罪広告の掲載に反発しても、逆に、市民の支持を失うのではないでしょうか」と。

ヨミウリの記事は「文春は7月にも謝罪広告を掲載し、いらいらするのは分からないでもないが、頭を下げながら歯をむくのは、やっぱりどこかおかしい」と結ぶ。

「文春開き直り問題」に言及しているメディアを見掛けないので注目したが、甘いですね、ツッコミ具合いが。

少なくとも週刊文春編集部や、謝罪文に登場した元編集長、記者に聞かなきゃ。もし「取材お断り」だったらその顛末だけでも記事になる。甘すぎるよ読売さん。

他の出版社系週刊誌も「明日は我が身」なのか一切触れず。出版業界なんて、激しい競争をしているようで、実体は「再販法」という国の庇護下にある馴れ合い業界ですから。一般市民に対しても牙を向き、自らの正当性ばかり主張する出版社。また、それを批判出来ない同業他社。こんなぬるま湯体質の出版業界に、嫌気をさした読者の週刊誌離れは、ますます加速か。


ついでにこれも載せておきます(笑)

2006年10月12日15:41
★文春、安倍なつみ氏に謝罪

きょう発売の週刊文春が、安倍なつみに謝罪している。以下引用。

***
[編集長から]
小誌は、2005年4月7日号で、安倍なつみ氏が
「盗作ぐらいでガタガタ言われてムカツク」
と発言したとの記事を掲載しました。
これに対し同氏から「事実でない」との抗議を受けたため、再度調査しましたが、記事が事実であるとの確証を得ることはできませんでした。
ここに安倍氏に対し、お詫びすると共に、関係者に対し深く遺憾の意を表します。

***
なっち本人が抗議したのかどうか気になる。


2005年3月31日の記事より

★週刊文春「安倍なつみ『盗作ぐらいでガタガタ言われてムカツク』」

週刊文春「安倍なつみ『盗作ぐらいでガタガタ言われてムカツク』」という記事。

昨年末から2カ月間、自作として発表した歌詞やエッセイに盗作が発覚し、芸能活動を自粛していた安倍なつみ。

2月7日、事務所側から「記事にする際、盗作した歌手名、曲名は出さないで欲しい」「時間制限があるので、代表質問のみにして欲しい」などと要望された“茶番復帰会見”では、反省の言葉を述べ、涙ぐんだ安倍だったが、会見直後、安倍は事務所関係者にこう言い放った。

「休んでいる間にいろいろ考えたとか言ったけど、別に何も考えてないからさぁ。涙ぐんでみたけど、なっち、そういうところで女優が役に立ったよ」

「マスコミって嫌だよね。なっち、つくづくそう思うんだ。盗作したとか、小さいことでガタガタ言われるとムカツク!普通、いい言葉があったら、みんなメモしちゃうでしょ?結局、ほかにネタがないんだよね」

近い知り合いが「確かに言葉ってかぶるよね」とフォローしたあと、

「そうさ!そうさ!だって、この世には限られた言葉しかないんだよ。彼氏ができたら『好き』って、みんな言うでしょ?それと同じことじゃない?いいなーって思った言葉が、たまたま同じだったんだよ」

反省の色は皆無の安倍。事務所に取材を申し込んだが、やはり回答はナシ。
今後創作活動はしない安倍だが「涙を流す演技を含め、研究熱心さは失わないようにね!」と記事は結ぶ。

※※※
以前から、モーニング娘。らが所属する事務所・アップフロントを批判し続ける文春。

こんなどうでもいい「なっち発言」より、先日からネットで話題になっている、「モーニング娘。のコンサートチケットが右翼に流れた話」(★モーニング娘。所属事務所がコンサートチケット転売者を「恫喝」http://tvmania.livedoor.biz/archives/17314755.html)のほうが、よっぽどニュース性があると思うのだが。右翼がらみはスルーですか。

常軌を逸した「里谷多英バッシング」(文春などに協力した里谷の元夫側も恥知らずだが)といい、「文春の捏造記事を苦にし自殺した大学教授」の名誉毀損裁判で敗訴したにもかかわらず、謝罪文掲載号で記事の正当性を訴えるなど、最近の文春はおかしい。

反省の色なし、と書かれたなっちも、人を死に追いやっても反省ナシの文春に言われたくねーよ、という感じか。


記事中の、なっちの発言部分は捏造でした、ということだろうか。
”盗作”を、すべて安倍なつみ個人の責任とした所属事務所・アップフロントや、出版物として刊行した出版社の責任が問われないのはおかしい。