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(インターネットアーカイブに保存されている「進研アド」の公式サイト。2000年)

2014年7月9日に発覚した「ベネッセ個人情報流出事件」。

ベネッセコーポレーション(旧・福武書店)が、「進研ゼミ」などのサービスや、街頭イベントなどで取得した顧客情報が、外部業者のSE・松崎正臣(39)によって持ち出され、名簿業者に売却された事件。

この事件を報じる各マスコミは触れていないようだが、ベネッセのグループ会社「進研アド」が、2000年11月に「個人情報流出」をしでかしている。

「進研アド」の公式サイトで、同社に入社を志望していた学生約100人分のデータが、サイトに簡単な操作を加えるだけで、誰でも閲覧可能になっていた。

流出したデータは、入社志望の学生が、進研アドに送信した「志望書」。

学生の名前、生年月日、住所、自宅と携帯の電話番号、Eメールアドレス、浪人・留年年数、学歴、卒論テーマ、クラブ・サークル活動歴、趣味、特技、資格に加え、志望理由や作文など。

この事件を報じる2000年11月18日の毎日新聞によると

 
別の会社への入社が決まっているという京都市の女子学生(23)は「16日ごろから、知らない男性が次々、私の携帯電話に電話してきて、なれなれしく話したりして不思議だった。びっくりです。そんな可能性があるのなら、ここまで書かなかった」と戸惑いを隠せない様子だった。

 6〜7月ごろに同社のホームページを通じて自宅住所や志望理由などをメールで送り、面接と筆記試験を受けたうえ不採用となった岐阜県の男子大学生(22)は「ひどすぎる。ホームページには、個人情報は保護すると書いてあったはず。自宅住所や電話番号、メールアドレスなどが公になるなんてどういうことなのか。社長に公式に謝罪してもらいたい」と怒りを隠さない。

 別の女子短大生(20)は、会社についての資料請求のつもりで夏ごろにホームページに書き込んだが、その後、同社から連絡は来ていないという。「自宅や携帯の番号まで流出してしまうと怖い。どうしたらいいか分からない」と話している。


進研アドは、流出発覚直後に公式サイトを閉鎖。個人情報は、2ちゃんねるなどで拡散された模様。

今回の「ベネッセ個人情報流出事件」は、新聞やテレビでは大きく取り上げられたが、ベネッセの”お仲間”である週刊誌では、取り上げ方に及び腰。

週刊新潮は「DMが増える程度で大したことではない」などと2ページに渡って主張。「個人情報保護」に疎い姿勢がネットで批判され、次の号では「ベネッセの業績に影響はあるか」などと書いていたが、ベネッセ本体の批判はなし。

週刊文春や週刊ポスト、アエラなども触れていたが、いずれもベネッセ本体の批判はせず。出版業界の”仲間意識”がアリアリ。

流出させたのがベネッセでなかったら、イベント会場での個人情報収集などはもっと批判されていただろうが、出版業界としては、ただでさえ斜陽産業なのに、ここで稼ぎ頭のベネッセに潰れてもらっては困る、というワケか。