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フジテレビジョンの略称が「CX」(コールサインJOCX-TVより)であるのは、テレビ好きな人ならご存知でしょう。しかし1959年(昭和34年)に開局した当時は、「FTV」という略称を「通称」として使用していました。

ただ、正式な「略称」ではなかったため、1963年(昭和38年)に開局した「福島テレビ」が、「FTV」を正式な「略称」に採用。その後フジテレビは「CX」と名乗っていますが、「CX」はいまだ正式な略称ではなく、民放連の資料には掲載されていません。

1990年代まで存在した、視聴率調査会社「日本エー・シー・ニールセン」(通称・ニールセン)の視聴率表にも、日本テレビは「NTV」、テレビ朝日は「ANB」(現在の略称は「EX」)と記載されていますが、フジテレビは「FUJI」と記載。

先日、古書店で購入した、大阪・朝日放送社史「ABC十年」(1961年・昭和36年発行)に「テレビのネットワーク」表が掲載されており、フジテレビは「FTV 富士テレビジョン」と掲載。

当時は、ラジオ単営局が、続々テレビに進出する時期であり、「RTBラジオ東北」(現・ABS秋田放送)や「RNKラジオ新潟」(現・BSN新潟放送)、「RYCラジオ山梨」(現・YBS山梨放送)など旧社名が載っていて興味深いです。

ABC朝日放送テレビは、1956年(昭和31年)、毎日放送と合同で「大阪テレビ放送」(OTV、JOBX-TV)として開局。1959年、大阪テレビ放送は朝日放送に吸収合併されることになり、同年2月27日から5月31日まで「ABC-OTV 朝日放送大阪テレビ」に改称。6月1日から「朝日放送テレビ」に。

この「ABC十年」は、テレビ草創期の状況がよくわかる社史。OTV時代の懐かしい写真や、当時のアナウンサー、中村鋭一氏や植草貞夫氏などの写真も掲載。「ABC専属タレント」としてダイマル・ラケット師匠や桂米朝師匠などの姿も。放送研究者なら読んでおきたい書物です。