24日発売のテレビブロス「ああ気持ち悪い!他人のブログ」という特集記事。
「文/根杉庸子、元重慎太郎(23)、山本ヒロユキ、靴下」。

前文。

★ネットで検索する際に、避けて通れない誰かのブログ。
本来見ないで済んだものが、ネットで簡単に見られるようになってしまった今、そのブログがとても気持ち悪い。
タレントにせよ、タレント気取りの一般美男美女にせよ、まるで内容のない記事に賛美コメントが何千とついているのも、お昼のランチメニューも、無駄な改行も、「ばか」だの「カス」だの心ないコメントも気持ち悪い。
文句がまるでないか、荒れて文句しかないか、または何もないか。
どうして日本のネット社会は、こうも病んでしまったんでしょう?


「ピョンヤンではたらくアナウンサーのブログ」という架空のブログを掲載し、ブロガーと読者は北朝鮮の国民のようなもの、と批判。

「早わかり!ブログ業界」という項目では、各ブログサービスを図解も交えて解説。以下抜粋。

●アメーバブログ
国内NO.1ブログサービス。芸能人ブログを多数擁し、着々とユーザー数を伸ばす。全体に漂う“チャラチャラ”したイメージも特徴的。

●livedoor Blog
かつてNO.1だったサービス。前社長・堀江貴文逮捕で勢いを失った。

●Yahoo!ブログ
ページビュー1位になったこともあるが、Yahoo!JAPANの集客力を活かせていない。

●ココログ
元祖ブログの女王・眞鍋かをりで「ブログ」を世に知らしめるが富士通と共に失速。

●gooブログ
NTTグループであるというブランド力が強み。

●はてなダイアリー
梅田望夫氏ワナビーな自称アルファブロガーくずれのたまり場。テレビ批判しているブログは大体はてなダイアリー。簡素なサイトデザインに定評。

●FC2ブログ
「FC」は「フラワーカンパニー」の略。元は花屋。登記先はラスベガス、サーバーはロシア。

●JUGEM
デザインのかわいらしさで有名。木村カエラのブログなど運営。

●ヤプログ!
中川翔子やDAIGOを育成するが移籍される。つるの剛士の動向に注目。

●Blogger
Googleのサービス。世界的にも認知。デザインもシック。

●その他
楽天ブログ、ラフブロ、スタブロ、ドリコムブログ、Seesaaブログ、OCNブログ人、Windows Live

「ブログ成分分析」は、中川翔子やダルビッシュ紗栄子などのブログを分析。記事下には堀江貴文のインタビュー。ブログ炎上については「気にしていても仕方がない」と語る。

「ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言」(光文社新書)の著者・中川淳一郎(元ブロス編集者、73年生まれ)と、光文社の編集者・垣内芳文(78年生まれ)が、なぜか全裸で対談する「赤裸々全裸対談」という項目。以下、中川の発言を抜粋。

●「もはやネットほど不自由なものはない。インターネットのハードルが下がって、その状況はますますひどくなっている」
昔のネットは参加する人間を選んでいた。しかし、Yahoo!BBやケータイのパケホーダイの普及で、本来ネットで発言する資格のないバカや暇人までがネットに参加。

●「ウェブバカ」出版に際し「荒れることを見越してブログやSNSをはじめ自分に関係したサイトを全部閉鎖したもん」
他人のサイトにも協力してもらい、自分の名前をウェブから削除。2ちゃんねるでは「ウェブバカ」について相当盛り上がったが、中川への攻撃材料が無く、個人攻撃にはならなかった、と。

●梅田望夫「ウェブ進化論」はいい本だが「頭のいい人がどうウェブを使っていくかって話。しかし日本ではもう通用しない。だってもうバカと暇人だらけなんだもん」
年収が高くて忙しかったら、ブログやカキコミや誹謗中傷はしない。忙しいから。タレントはブログをやって金になるが、一般人がやってどうする。結局盛り上がるのは「テレビネタ」ばっかり。

●テレビを叩いている人間は、テレビを「インターネットの敵、と思い込んでいるか、テレビ局の就職試験に落ちたからじゃないの。単なるひがみでは?」
「テレビは叩かれるが、あまり雑誌には来ない。週刊誌の“給料ランキング”にも出版社は出てこないので、ネットではあまり話題にならない」「新聞記事はすぐコピペできるが、カネ払わなくては買えない雑誌のネタはコピペできない」と語る編集者垣内。

●「ネットがプロの価値をおとしめているのが許せない。プロが書いたものに対して“俺でもできる”とか“そんなの前から知ってた”とか言うな!じゃあお前書けよ!」
プロはいちいちネットの評価を気にするな、とも。記事後半は、雑誌媒体としてのブロスを「ライターが萎縮せずにのびのび書ける雑誌」と礼賛。「今までどおりのキチガイ路線で行って欲しい。俺、将来戻るから!」。
著書でも書いたように「結局、ネットは人生を何も変えない」。うつ病だった、中川の彼女が亡くなったことについて「目の前にいるこの人たちを大事にするべきなんだ。ネットなんて何ももたらさないよ」



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反論したいことが山ほどあるが、まともに反論すると中川らの思う壺なのでやめておきますが、ひとつだけ言わせて頂こう。

「雑誌のネタはコピペできない」

編集者垣内の発言だが、中川も著書で同じことを言っていた。たとえ新聞が潰れても、雑誌は残る、と。

ネットユーザーで、雑誌ネタはネットで見られない、なんて思っている人はいないでしょう。
2ちゃんねるや個人ブログなどで、雑誌のネタはすぐコピーされ、カネを出さない人にもばらまかれ、カキコミの材料になる。講談社・週刊現代は、すぐネットにアップするネットユーザーを敵視し、告訴までする始末。

この二人は、雑誌というものに対して、まだ幻想を抱いているのではないか。

ラジオ同様、雑誌も「閉ざされた世界」で楽しまれていた媒体だったが、今や「問題発言」はすぐネットにアップされる。
問題記事についての「お詫び文」なんて、ネットが普及する以前は、当該の雑誌を読まないと見ることができなかった。今は、ネットで検索すれば出てくる。ブロスも「差別用語」をノーチェックで掲載して抗議され、謝罪文を掲載している。

雑誌は「解放区」などと思っているのは、ズレている編集者だけ。
なぜ読者が雑誌を捨て、ネットやケータイサイトで楽しむようになったのか、よく考えてもらいたい。
ネットでの発言にも、もちろん制限はあるが、フィルターがかかった“プロ”(笑)の文章より、シロートのゴミ発言のほうが面白いのである。自称“プロ”はもう生き残れない。ホンモノの“文章のプロ”だけが生き残るのでは。